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人生死ぬまでしがみつくだけ

『四国在住/25歳/役場臨時職員/ADD(注意欠陥障害)』~日々のことや考えたことを綴っていきます~

【度重なる罵詈雑言】はじめてのバイト先が圧倒的サイコパス店長が牛耳る超絶ブラックお惣菜店だったときのはなし④【食品衛生管理法ガン無視】

最終話です。ちょっと短めです。仕事を辞めることを決意してからの話です。

ちなみに前回の話はこちら。
diikot.hatenablog.com






登場人物

サイコパス店長
身長173センチくらい。痩せ形。白髪交じり。年齢35~40歳くらい。
銀縁めがねをかけている。やや神経質そう。
第一印象は声は低いが威圧感はなく、優しそう。
笑顔でサービス残業を強要する。自分の気に入らないことがあると、まわりに当たり散らす。「死ね」「殺すぞ」などの暴言を吐く。仕事をミスをすると熱した油を柄杓(ひしゃく)ですくい、かけてくる。
(以下 店長)


②50歳くらいの厚化粧のおばさん。
ややふくよかな体型。声が大きくよくしゃべる。作業は早いが喋ってばかりで仕事はすすまない。すぐ泣くが立ち直りは早い。茶髪。頭頂部が黒くなりはじめていている。パチンコ好き。タバコのにおいがする。 パチンコ依存のニコチン中毒。店長に洗脳されている。(以下 厚化粧おばさん)


③10代後半くらいの女の子。おどおどしている。声は小さめ。慣れてくると意外と喋る。身長はふつう。仕事ぶりは遅いがミスは少ない。黒髪。整った顔だちだが顔色が悪い。後で知ることになるが、極度のセックス依存症。(以下 アオジロ美少女)
※今回の話には登場しません。


④60~70歳くらいのおじいさん。小柄。髪の毛はほぼない。枯れ木っぽい。黙々と仕事をするが、作業は遅く、ミスも多い。片足が不自由。目が合うと笑顔を向けてくる。無口で哲学的な雰囲気。軽度の知的障害を抱えてるらしい。店のモノを盗む。(以下 枯れ木風哲学じいさん)





…………僕は仕事を辞めると決意したものの、どうしていいかがわからなかった。

……あの店長のことだ。
辞めるなどと切り出せば、どんな仕打ちをうけるかわからない。

バックレルか?
でも、履歴書に住所は書いてあったから、それこそ殺されるかもしれない。

…辞めたい。どうしよう…どうしよう…。


…!でも、アオジロ美少女はバックレたんだよな。
じゃあ、大丈夫かもしれない。

もう続ける理由はない。
こんな仕事先は異常だ。
絶対に辞めてやる。


僕は、アオジロ美少女が仕事を辞めたあたりから、冷静さをとり戻しつつあった。
絶対にバックレる。

僕がバックレるという選択をしたのは理由があった。
店長に辞める旨を伝えるのは怖いというのもあるが、
今までされた仕打ちの復讐をしてやろうと考えたからだ。
復讐というのはガラじゃないが、どのみち僕にはバックレルという選択しか残されてなかった。

これから忙しいときに入る。どんどん忙しくなって、忙しさのピークに達したころ。
そのときに辞めてやろう。


僕が辞めると決意した数日後から店は徐々に忙しくなり始めた。
店長の機嫌も悪さにも拍車がかかった。
僕にはもちろん、厚化粧おばさんと枯れ木風哲学じいさんにも強くあたりはじめた。
殴る、蹴るの暴力はなかったが、店の備品を蹴りまくったり、お惣菜の並べ方が気に食わないと、ところかまわず投げつけまくり、やり直せとどやしつけた。

僕は必死に耐えた。
どうせ辞める身だ。気に病むことはない。

そして僕はこの時期、店長に洗脳されたフリをし始めていた。

たまに店長の機嫌がいいとき、厚化粧おばさんと一緒にお世辞などを言いまくっていたし、怒られたときは泣く演技はできなかったものの土下座する勢いで謝った。

店長の内心はわからないが、それなりにダマせてたと思う。

その証拠に僕に揚げ油の管理など、それなりに責任のある仕事を任してきた。


そして、そのときがきた。


大きなスーパーマーケットの中にあるお惣菜店は、今日の朝、繁盛期を迎えようとしていた。

七時。

僕は布団の中にいた。

心臓の音が高鳴っていた。

今から家を出ても遅刻だ。


……僕は携帯電話の電源を切り、そっと目を閉じた。

次に目が覚めると昼前だった。

おそるおそる携帯の電源をつけると、案の定不在着信がきていた。
店長からだった。十数件もきていた。

しかし恐怖は感じなかった。

僕はその後実家に帰って、数日後また自分の部屋に戻ってきたが、何かされた形跡はなかった。


それからまた僕はいつものように生活を送り始めた。
あの店へは寄り付かなかった。




………つい先日、偶然あのお惣菜店の近くを通った。中をチラッと見てみると従業員がガラリと変わっていた。厚化粧おばさんもいなかったし、枯れ木風哲学じいさんもアオジロ美少女もいなかった。

もちろん店長も変わっていた。

みな笑顔だった。

ひきつったような、媚を売るような笑顔はどこにもなかった。
純粋な笑顔だった。

その店の本当の内情はわからないが、僕はその笑顔をみたとき、なんだか、許されたような気持ちになった。

これでよかったんだ。



……僕はあのお惣菜店を辞めてからも様々な仕事をすることになり、そこでも類は友を呼ぶと言うべきなのか、変な人にはたくさん出会った。これからも出会うだろう。

しかし、あそこ以上にブラックな職場にはいまだ、お目にかかれないでいる。